世界最高水準の金利

トルコリラの人気の理由は、高い政策金利です。リラの金利はなんと約8%で、これは世界最高水準の金利です。日本は低金利政策のおかげで、高金利のトルコリラとの金利の差益が非常に大きくなり、外国為替証拠金取引でトルコリラを買いポジションで保持することで、毎日スワップ金利を受け取ることができます。

トルコリラのスワップ金利

トルコリラは、高金利通貨なので、FXでは低金利の日本円との金利の差益による利益が見込めます。この金利の差益をスワップポイントと呼びます。スワップポイントは、ポジションを保持してる間は毎日発生し、受け取ることができます。トルコリラの政策金利は、2008年8月の時点で16.75%、リーマンショック後から下がり続け、2009年8月現在では、7.75%と高水準ではありますが、利下げが止まることがありません。スワップ金利は依然として高く1万リラあたり毎日130円ほどのスワップポイントがつきます。

トルコリラの動きの特徴

トルコリラは南アフリカランド同様に先進国に比べて高金利通貨であることから投機的資金が流入しやすいのが特徴です。発展途上国の通貨で市場規模も小さく流動性が低い為、荒い動きをするのでリスクが高い通貨でもあります。トルコの経済は、2005年末まで物価及び為替相場ともに安定的に推移し2005年、 2006年の実質GDP成長率はそれぞれ8.4%、6.9%と5%を超える高成長を見せていましたが、2006年後半以降の高金利及び原油価格の高騰により個人消費等が落ち込み、さらに世界金融危機の影響により経済成長は減速し2007年の実質GDP成長率は、4.6%と政府目標の5%を下回り、2002年以降の6年間で最低となりました。トルコリラの為替レートに今後影響を及ぼすであろう、トルコ中央銀行の金融政策、多額の経常赤字、重大な社会問題である失業率の高さなどの経済指標にも注目が集まります。

トルコリラのリスク

  • インフレによるリスク
    トルコの金利は、低下傾向にありますが、依然として高水準にあり、トルコ経済は、収支赤字、大規模な財務残高、失業問題など克服しなくてはならない課題が残っています。
  • 地政学や政治によるリスク
    以前から北イラクに潜伏するクルド労働党(PKK)への対応が安全保障上の問題となっているほか、最近では大統領や、与党が憲法裁判にかけられるなど、特有の地政学リスク ・政治リスクがあります。
  • 経常赤字
    経常赤字の多さ、インフレの高騰は外貨投資家の為替差益による資金流出を招き、トルコリラ安につながることがあります。また対ドル相場でトルコリラ安が進むと、輸入対価の上昇を招き、インフレのスパイラルが加速する傾向があります。
  • IMFの新たな支援
    IMFは2008年5月まで、トルコ政府に対して100億ドルの融資をしてきました。トルコ政府は引き続き支援を要請していますが、トルコの現在の財務状況では、IMFの新たな支援は難しい状況でしょう。
  • 通貨の変動率が高い
    2008年9月のリーマンショックをきっかけにトルコリラの変動率は上昇する傾向にあります。

金利政策に対する国の課題

トルコ共和国は、1970年代のインフレの打開策として、新トルコリラを発行したが、1990年から新たにインフレに悩まされています。それインフレとは、簡単にいえば、通貨の信用を失うということ。そのためトルコの金融政策はインフレに対する対応が重要課題なのです。その対策として、他の国よりも高い金利にして誘導してインフレの沈静化に力を尽くしている傾向があります。また、トルコの金利政策は、海外で評価され海外の資金を誘引する要因となっています。